当社は、国内物流を支える内航海運事業者として、安全運航の徹底を最優先に取り組んでおります。近年、船員、特に機関士の仕事の負担を軽減しつつ、海上での安全性をより高めることを目的に、グループが所有・管理する船舶へ、CDCインターナショナル社が構築した船舶用ドライブレコーダーを導入し、運航状況の記録・確認体制を強化してまいりました。

さらに、「より高い安全性と船舶運航の見える化を実現したい」という思いから、同社と協議を重ね、船内のアナログメーター情報を陸上からも確認できる遠隔管理システムの開発に着手しました。従来、船内で人の目に頼っていた計器確認をデジタル化することで、陸上からの運航支援や異常兆候の早期発見、そしてデータの蓄積による保守・管理精度の向上を可能とし、洋上DXの推進につなげることを目的としております。

これらの取り組みを加速させ、より安心・安全な海上輸送体制を構築するため、本補助金事業へ応募いたしました。こちらでは、「内航変革促進技術開発支援事業」の取り組みを報告しております。

各種機器の本設置および運用体制構築

2025年06月

各種機器の本設置および運用体制構築

実証実験対象船「昇龍」にて、アナログメーター解析用カメラをはじめ、StarlinkマリタイムおよびIPカメラ等、各種機器の本設置作業を実施しました。なお、解析用カメラについては市販の適合ケースが存在しないため、3Dプリンターを用いて専用ケースを設計・製作し、船内環境に適した形で取り付けを行いました。また、設置作業にはグループ会社である「めいこうどっく」の社員も参加し、現場での施工支援体制を構築するなど、グループ全体での取り組みとして推進いたしました。
テスト機材設置および通信環境確認

2025年01月

テスト機材設置および通信環境確認

実証実験対象船「昇龍」へ再度訪船し、機器設置および動作検証を実施しました。本視察では、耐久性および長期運用時の安定性確認を目的に、マイコンを内蔵したテスト用カメラを船内に設置しました。また、洋上における安定した通信環境を確保するため、Starlinkマリタイムの導入に向けた設置位置・配線ルート・固定方法等の確認を行いました。これらの作業により、遠隔監視環境の構築に向けた技術面の検証と、次工程に向けた具体的な設計検討を進めました。

対象船舶の視察

2024年12月

対象船舶の視察

実証実験の対象船である「昇龍」へ訪船し、現場視察を実施しました。アナログメーターのデジタル解析に向け、各計器の設置状況および読み取り環境を確認するとともに、機関室内の動線や安全面の把握を行いました。これにより、システム導入に向けた機器配置計画やデータ取得方法の検討を進める基礎情報を収集しました。